【海プロ2022】名古屋開催レポート!
開催報告
一般社団法人日本水中ドローン協会(水中ドローンスクール名古屋校)は、2022年10月15日(土)に海の豊かさを知っていただく事を目的として、名古屋市内の小学生・中学生を対象に水中ドローンを使用して名古屋の海を知っていただくイベント、水中ドローンで知る「私たちの海 in 名古屋」を開催いたしました。このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
開催日時 | 2022年10月15日(土)13:30〜16:00 |
開催場所 | 名古屋港ガーデンふと頭 南極観測船ふじ前 |
参加者 | 小中生21名 |
共催 | 名古屋市教育委員会、名古屋港管理組合、公益財団法人 名古屋みなと振興財団 |
主催者レポート
名古屋市港区内『名古屋港ガーデンふ頭 南極観測船ふじ前』にて名古屋市港区在住の小中学生を対象とした水中ドローン操縦体験会を開催しました。名古屋市で初の開催となりましたが募集開始から1週間で定員に達し、水中ドローンへの関心の高さとSDGs『海の豊かさを守ろう!』学習への関心の高さに驚きました。開催にあたりさまざまな分野から協力を得ることができ充実した体験会となりました。オリエンテーションの後は、根がかりプロジェクトの平松卓三さんの実際の水中ドローンを活用した海底ごみの回収のお話に真剣に耳を傾け、海洋環境の現実にびっくりした様子でした。レクチャー会場から歩いて3分ほどのところにある実技会場『南極観測船ふじ前』にて実践を行いました。水中ドローンは、どのような動きをするのか簡易プールで確認し、その後に海洋で操縦体験。視界は約2mほどの条件下でしたが、子供たちは、何か魚はいないか、海底ごみはないか、モニターを見ながら真剣に楽しく操縦していました。実際に操縦体験した後は、またレクチャールームに戻り名古屋海洋博物館の吉井誠さんによる講演会『水中ドローンで見えたのも。みえなかったもの』を行い、ごみはどこからやってくるのか、陸上のごみが海に入り『太平洋ごみベルト』に溜まりウミガメに悪影響を及ぼしている。など専門的な海生生物に対する海洋ごみの影響について参加した子どもたちに真剣に聞いていただきました。最後のグループによるパネルディスカッションでは、『たくさんの生き物が心地よく生きられるような海にしたい!』などの発表があり、本体験会の開催の成果がすぐに表れていました。
開催経緯
名古屋市内の小中学生に一番なじみのある『身近な海』は、名古屋港水族館や南極観測船ふじ周辺の海域。また、時々大きなイベントが開催される『つどいの広場』がある名古屋港ガーデンふ頭でした。この場所に隣接する小学校へは徒歩約5分の距離。非常に近い場所です。しかし、実際に『身近な海』を覗いたことがある子供たちが少ないのが現状です。名古屋市から車で45分ほどの知多半島に行けば、名古屋港より綺麗な海で多くの魚たちを観察することができますが、普段生活している町により近い海の環境を知ってほしく、名古屋港ガーデンふ頭『南極観測船ふじ前』にて開催しました。
有識者レポート
プラスチックごみ問題について子供たちにレクチャーする機会ができよかったです。水中ドローンの存在が人と海と環境を結びつけるアイテムの一つと認識しました。海に対する関心は、現在の子供たちにはなかなか難しいところがありますが、ゲーム感覚でできるコントローラーは、非常に馴染みがあり、これから水中ドローンの存在が海洋ごみ問題に対して大きく貢献すると思います。子供たちの想像や発想は、計り知れないもの。この名古屋港の悪環境の中でも海中を冒険する感覚により、より一層、想像力や発想が生まれた結果がパネルディスカッションに描かれた絵やコメントに現れていて、とても良い機会であったと思います。名古屋港水族館内の学習交流課でも子供たちに対しての学習を行っていますが、今回また違った学習方法で効果的な方法で野外教育にも取り入れることが可能ではないかとも思いました。継続的な学習をすることの必要性もあります。学習の継続と地域を拡大することにより、一層の『海の豊かさを守ろう』に一歩でも近づけるのではないかと思います。
体験会参加者の声・水中ドローンで何ができる?
・とっても楽しかった。海が汚れていたから綺麗にしたいと思った。
・ごみの分別の意識が向上した。
・水中ドローンがほしくなった。
当日のダイジェストムービー
このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。