【海プロ2022】青森開催レポート!
開催報告
一般社団法人日本水中ドローン協会と(運営:株式会社大坂組・水中ドローンスクール青森校)は、「ブルーエコノミーの啓発活動」の一環として「水中ドローンで知る私たちの海in青森」を青森市・あおもり駅前ビーチで2022年8月20日に開催しました。青森市は、陸奥湾に面しており、様々な海の産業が盛んなところです。しかし、近年、様々な環境の変化で、海は汚れ、生き物にとっても住みにくい状況になりつつあります。常に海を見て、海を感じてきた子どもたち。しかし、海の中深く見ることは、ほとんどありませんでした。子どもたちは水中ドローンを直接操縦し、地域の海を見たとき、大きな歓声を上げるとともに、瞬きをするのを忘れるくらい海の中を凝視し、いろいろなことを感じたようです。そして、どうすれば「海を守り、海を育て、海を作っていけばいいのか」を考えるきっかけになったようです。このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
開催日時 | 2022年8月20日(土) |
開催場所 | あおもり駅前ビーチ、青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸(青森市) |
参加者 | 7名 |
共催 | 株式会社大阪組 / 水中ドローンスクール青森校 |
協力団体 | NPO法人あおもりみなとクラブ、あおもり県民カレッジ事務局 |
主催者レポート
多くの方々の協力、そして、元気な子供たちのお陰で、すべてが盛り上がりました。特に、パネルディスカッションでは、子供たちにとってはちょっと難しいKJ法を取り入れましたが、予想以上に盛り上がり、成果を上げることができたと思っています。事業全体が盛り上がった大きな要因として、大学生の存在が考えられます。水中ドローンの指導はもちろん、グループディスカッションにおいても、大学生にリーダー役を担っていただきました。特に、子供たちの豊かな発想力を引き出す部分においては、大きな力になったと確信しています。当然、学生のための「水中ドローンの操作」「パネルディスカッションの進め方等」の事前勉強会は入念に行いました。 SDGs14については、「(海の豊かさを守ろう)については理解できましたか」のアンケートについては、全員が「とてもそう思う」と回答しており、非常に満足しています。 また、パネルディスカッションがここまでうまく進めることができたのは、大学生の存在もありますが、やはり午前中に水中ドローンを自分で操作し、海の中を自分で調査できた結果だと思っています。きっと、子供たちの探究心、想像力のスイッチが、水中ドローンの存在で「オン!」になったのではないでしょうか。 これを契機に、SDGs14の実現に向け、今後もこのような取り組みを続けていきたいと思っています。
開催経緯
青森市は陸奥湾に面しており、様々な海の産業が盛んであるとともに、沢山の海の恵みを受けています。しかし、近年、海の汚染、海水温の上昇等で、海の環境が変わってきました。青森市の子供たちにとって、海は切っても切れない存在ですが、今、海がどうなっているのか、これからどのようにして海とつきあっていけばいいのか、考える機会がほとんどありません。そこで、いつでも気軽に「見ることができる、行くことができる」場所で、水中ドローン体験会を実施し、もっと海を身近に感じてほしいということから、青森駅前にある「あおもり駅前ビーチ」にしました。この場所は、数年前に、海の生物環境作りやレジャー等を目的とした人工砂浜としてオープンし、特に、海洋生物を取り戻すために様々な取り組みを行っています。また、残念なことに、ゴミも流れつく場所でもあります。このような場所であることから、子ども達にSDGsを考える場所として、最高の場所ではないかと考え、今回の事業の実施となりました。
体験会参加者の声
【参加した子どもたちの声】
・案外操作が難しかったけど楽しかった。
・パネルディスカッションで、話を聞いたり、考えることが楽しかった。
・ SDGs14のことがとてもよくわかった。
・水中ドローンでふだん、あまり見ないものを見ることができてよかった。
・どうやって海をきれいにできるかを考えることができてよかった。
【大人(見学者)の声】
・子どもたちが自分で撮影した映像を見ることで、海の問題や課題について自分事として向き合って様々な意見がどんどん出てくることに驚いた。
・子どもたちの意見や考えを否定することなく、全て受け止めて皆さんが発表しやすい環境が作られていてとても良いと感じた。
パネルディスカッションより出た意見
(1)水中ドローンで発見したモノは?
・魚、貝がたくさんいた。・ごみがいっぱいあった。
・海藻が多い ・いろんな海藻があった。・濁っていない。
・ごみが思ったより少ない ・魚が少なくなってきている。
(2)なぜこんな、海になったんだろう?
【悪いなぜ】
・ごみが流れ着いた。 ・ごみを捨てる人がいる。 ・食べる人が多いから
・自然災害で山から木などが流れてくるから。
【良いなぜ】
・ごみを拾う人がいるから。 ・ごみを捨てる人が少なくなったから。
・アマモなどを育てている人がいるから。 ・森から栄養がある水が流れてくるから。
・魚が住みやすい環境だから
(3)未来の海は、どうなればいいんだろう。
・生物が多い海 ・ごみがない海 ・近くに工場がない海
・ハワイのようなきれいな海 ・人間と魚が一緒に生きていける海 ・海藻が多い海
・自然があふれる海 ・健康にいい海 ・2度と汚くならない海
(4)「未来の海」を目指すためにどのようにして「海を守り、海を育て、海を作って」いけばいいだろう
・魚を育てて大きくする ・川もきれいにする ・ごみをリサイクルする
・ごみを感知して、自動でごみを拾ってくれる機械を作る ・ごみを拾う
・ごみを捨てた人を罰する。 ・ごみで発電する。 ・森を残す
・魚を捕りすぎない ・CMで呼びかける ・asc認証、msc認証のものを買う
・プラスチックを使わない
当日のダイジェストムービー
このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。